亭主関白
カカア天下
夫婦関係でどちらが力を持っているか、どちらの意見に従い夫婦関係が形成されているのか…
夫婦間でのパワーバランスを表す言葉です。
しかしこのパワーバランスにおいて、
自分が上であること
もしくは下であること
を意識しすぎる夫婦は危険です。
この記事では夫婦間でのパワーバランスがもたらす悪影響についてご紹介しています。
夫婦関係悪化を回避するために、意識すべきことも記事にさせていただきましたので、夫婦円満に向けて参考にしてみて下さい。
すぐに読める目次
パワーバランスとは
パワーバランスという言葉を聞いたことがあっても、実際のところどのような意味をもつことばなのでしょうか。
パワーバランスとは人間関係や企業間、国家間における力関係のことをいいます。
- どちらの意見が採用されやすいか
- どちらの要望に逆らえないか
- どちらの命令を聞かざるを得ないのか
力関係はどうしても、
どちらかが強くなり
どちらかが弱くなる。
平等に思えていても力関係、つまりパワーバランスというものは存在するのです。
いびつなパワーバランスが夫婦にもたらす悪い効果
前述したように
亭主関白
カカア天下
というように夫婦におけるパワーバランスを表現する言葉は昔からあります。
そしてこの言葉通りのパワーバランスのご夫婦も多いことでしょう。
どちらか一方が強すぎるパワーバランスの夫婦。
その関係性が夫婦にもたらす悪い効果とは、一体どのようなことがあるのでしょうか。

パワーバランスによる弱者は我慢をしていることも
パワーバランスによる弱者は、自分が言うことを聞いていれば夫婦にいざこざが起きないと我慢していることが多いです。
そしていつも我慢を重ねているため、時々それが限界まできて爆発します。
いつもは喧嘩がないのに
急に大きな喧嘩
パワーバランスが強い側は、最終的に言い負かしてその喧嘩も終了させているかもしれません。
パートナーの心の叫びかもしれないのに…。
それはパートナーの我慢の限界だと気づいてあげないと危険です。
夫婦の人生設計に修正できない食い違いが出る
パワーバランスがどちらかが激しく大きい状況になると、小さい側は自分の意見を言わなくなります。
前述したように自分が言うことを聞いていれば夫婦にいざこざが起きないことを学習しているから。
そして、それと共にすでに戦意喪失しているから。
- 意見を言っても却下。
- 意見を言っても文句。
- 意見を言っても否定。
- たまに爆発して大きな喧嘩になっても最後には自分が悪いことにされ、最悪の場合自分が謝ることを仕向けられる。
こんなことを繰り返していれば、意見を言う気持ちもなくなります。
そして言うことを聞いていた方が不快な気持ちにならなくて済む
…と意見を言わないことを選ぶようになります。
でも、意見がない訳ではありません。
「こうしたい」という意見を持っています。
パワーバランスが強い側が気づかないうちに、夫婦間の意見に修正できないほどの隔たりが出てくるのです。
夫婦における人生設計
住まいの形態(賃貸、購入)
子供の有無
子作りのタイミング
不妊症だった場合、治療するかどうか
子供の進路・進学
転職
退職
老後の時間の使い方
老後の住まい
お金の使い方
お金のため方
もしあなたが夫婦のパワーバランスにおいて強い側だったとします。
これらのことをあなたがいつも決める権利があると、自分の希望ばかり押し付けていませんか?
晴天霹靂の離婚
夫婦のパワーバランスにおいて自分が上であることが当たり前で、パートナーが自分の言いなりになることが普通になりすぎていると、突然パートナーからの離婚の申し出。
晴天の霹靂。
パートナーは自分の言いなり。
自分の思い通りに夫婦の人生設計を決めることができると思っていたのに…。
これは対岸の火事ではありません。
パワーバランスが強い側は、言いなりになるパートナーに対して
「自分の意見がない」
「いつも私が指示を出さないと動いてくれない」
「指示待ちするのではなく、もう少し先を見て考えて行動してよ」
こんな不満を持っていることが多いですが、パートナーはパワーバランスが強い側の独裁政権の中で意見を言えないだけなのかもしれません。
指示がないと動けないのは、パワーバランスが強い側の思い通りに動かないと言葉の暴力を浴びるから。
せっかく思いやりの心を持って行動しているのに。
それを避けるために指示を聞かざるを得ないのです。
それなのに、指示待ちしたらしたで文句。
パートナーからしたら、八方塞がり。
パワーバランスが大きく違いすぎる夫婦関係は、パワーバランスが弱い側にとって居心地が悪いことでしょう。
離婚を考えるまで我慢していたとしても、それは仕方のないことなのかもしれません。

パワーバランスで夫婦関係悪化を回避するために意識すること
パワーバランスで夫婦関係が悪化するのは、パワーバランスが強い側が原因になっていることが多いです。
そのため、この章ではパワーバランスが強い側に向けて書かせて頂きます。
しかし、弱い側にとっても参考になる内容なので是非参考になさってみて下さい。
勝ち負けではない
夫婦関係、恋愛関係において
- どちらが主導権を握るか
- どちらの方が愛が大きいか
このようなことを意識してしまってはいませんか?
主導権を握れるように言葉で理路整然と責め立てる。
自分の方が好きになるのは嫌だからわざと焼きもち焼かせるために駆け引きをしたり。
パワーバランスばかり気にしての行動は全て裏目に出ます。
パワーバランスでの勝ち負けを意識している時点で相手のことを見下していませんか?
夫婦関係は勝ち負けではありません。
一緒に生きていくためのパートナーです。
謝るべきところは謝る
パワーバランスで自分が弱者にならないようにと必死になりすぎて、本当は自分の方が悪いのに、悪いと認められなくなっていませんか?
屁理屈を捏ねて、自分が悪くないように言い訳。
自分自身の脳内でも本気で自分は悪くないと変換してしまってはいませんか?
口喧嘩が強いからって謝るべきところで謝らず、相手を言い負かしてばかりでは、あなたへの愛情がなくなっていきます。
また、自分が謝らないで済むように相手を言い負かすと、相手の心にずっと燻り続ける嫌な思い出として残ります。
謝るべきところで謝ればその場ですぐに解決。
パートナーもこの出来事を忘れるかもしれません。
謝ることは負けではありません。
もっと素直になりましょう。
夫婦関係には尊敬が必要
パワーバランスで優位に立つことばかり考えて、相手の悪いところを見つけることばかりに目を向けていませんか?
悪いところを見つければ、相手を責めることができる。
すると自分の正当性を見せつけることができ、パワーバランスにおいて上に立つことができる。
そのような勘違いを続けていると、本気で相手のことを嫌いになってしまいます。
そして、相手もあなたのことを「いつも悪いところばかり見て、頑張っているところを認めてもらえない。文句ばかりネチネチ言ってくる」嫌な奴…と見るようになり一緒にいることが苦痛になります。
人には必ず何かしら素晴らしいところがあります。
そこを見失ってはいけません。
悪いところばかり見るのをやめて、良いところ探しをして尊敬できるようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れてはいけない
日々ずっと一緒に生活していると、
やってもらって当たり前。
こんな感覚になっても当然かもしれません。
しかし、当たり前にせずその日常のことにも感謝すべきです。
特にパワーバランスが強い側は、パワーバランスが弱い側にやってもらうことが多く、それを当たり前にしてしまっています。
言葉は悪いですが、
自分が調教してここまで出来るパートナーに仕上げた
このように勘違いしてしまっていることも。
自分が傲慢になっていないか気付きましょう。
そして、日々やってもらっていることに感謝し言葉にしましょう。
- 相手も感謝してくれないから。
- 言葉にしてくれないから。
- 自分から変わったら負け。
- 今更ありがとうって言うとパワーバランスで自分が下になる。
こんな言い訳はナシです。
人は変えられない。
変わるなら自分から。
夫婦円満の未来のためにも感謝の気持ちを言葉にしましょう。
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パワーバランスは人間関係においてどうしても存在するもの。
ゼロにするのは不可能くらいに思っておきましょう。
パワーバランスが大きく違いすぎる夫婦関係にならないよう、お互いに尊敬と感謝の気持ちを持って過ごしていきたいものですね。
過去記事
「夫婦関係が上手くいく方法」
も是非参考にしてみて下さい。